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2013年11月

本棚の旅■セブンブリッジ/板橋しゅうほう

書 名/セブンブリッジ(全7巻)
著者名/板橋しゅうほう
出版元/潮出版社
判 型/B6判
定 価/1~5巻・500円,6、7巻・520円
シリーズ名/希望コミックス
初版発行日/第1巻・昭和61年10月1日、第2巻・昭和62年3月20日、第3巻・昭和61年10月1日、第4巻・昭和63年6月10日、第5巻・昭和63年12月20日、第6巻・平成1年1月10日、第7巻・平成2年4月27日
収録作品/セブンブリッジ

 全7巻というのは、板橋作品中最長であり、板橋の代表作のひとつとしてプロフィールにも記載されるのだが、本作品を読んだという方はどれだけいるだろうか?
 主人公の夏子は、7つの平行世界を統べる水晶界の女王オクスタン・リュンカであり、「ロダンの手帳」に記された言葉を唱えることで「セブン・ブリッジ」に命令することが出来る。
 水晶界は核王のクーデターによって女王不在となり、恐怖が支配する世界となっている。核王は地球に逃れた夏子を抹殺し、7つの平行世界を支配しようとしているのだった。
 その尖兵、うさぎ頭のカニンガムが夏子の居所を突き止め、本のようにバラバラになって襲いかかるブックマンを使って攻めてきた!
 夏子はセブン・ブリッジの力によって平行世界へと逃れ、冒険の旅が始まるのだった。
 と、ここまでがストーリー序盤の設定。しかしクライマックス近くになると、核王と夏子は人類の進化の可能性であり、その勝者が人類の進化を示すという…あれ、こんな展開ほかの板橋作品で読まなかったっけ? 板橋さん、また? またなんですか? という展開に(笑)。
 しか~し、作品のラストに至るとそんな設定すらも吹っ飛ばす最強のエンディングが!
 夢オチ。
 いやいや、夢オチをどのように納得できるように展開するかということが本作品のテーマだったのだろうとボクは思いますよ、ホント。
 まあ、大まかなストーリーやラストはともかく、登場する平行世界のユニークさや板橋の描写力は本作品の魅力であり、その世界に浸ることが本作品を楽しむひとつの手段でもある。とにかく、これでもかというくらいに異世界を描き出す板橋しゅうほうに頭が下がる。まだ読んだことがないという方はぜひご一読を。

初出:潮出版社「コミックトム」

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